突然ですが、クリエイターって買い叩かれ易い職業だと思います。
私はWEB屋ですが、一般の方はパソコンが万能だと思っているので「ロゴやホームページなんて今時すぐ作れるんでしょ?」と言われてしまう事があります。
そして、なぜかネットで探してきた「無料ホームページ作成」や「月額2万円」「初期費用3万円」などの一番安いものと比較されてしまいます。
月額2万円と言っても5年契約で120万円になる事を理解しているのか怪しいですが・・・
ちなみに私の会社では制作費(一括)+保守管理費という形を取っており30万円~60万円台が中心です。
最近のホームページは60万円前後が多く「制作費30万円+レスポンシブ(スマホ対応)30万円」という割合だと思います。
安い制作では10万円~30万円もありますが、その金額で出来ることは限られており、他社の100万円以上の価値有るホームページと張り合おうとするのがそもそも無謀なのです。
例えばですが、10万円でホームページを作った場合、その中に営業費用や経費が含まれており純粋な制作費は5万円以下になります。
制作に100時間かかる物を5万円で作った場合は時給500円です。
これは、美容師や飲食店の方には「時給500円で1ヶ月お仕事できますか?」と言うとご理解頂ける事が多いです。
お客さんはもちろん知識が無いから制作依頼をする訳で、価値観の相違は仕方ありませんが、自分の仕事も時給4,000円以上になる料金体系をとっているのではないでしょうか?
(美容院・整体などの料金を見ると分かりやすいと思います。)
つまり、最低でも時給4,000円換算だとすると10万円のホームページ制作に当てられる時間は12時間以下となります。
今は工数を切り詰めている制作会社が多く、お客様とのやり取りの時間を考えると実際には3~5時間程度で仕上がる形をとります。
もちろん10万円で作ったからと言って、「安かろう・悪かろう」とは言いません。
その金額内で出来る最善を尽くすと思います。
しかしながら、「金額の大きさ=ホームページの質」になってしまうのは仕方ないと思います。
それでも、ご理解頂けないと判断したときはその後のお付き合いが難しいのでお断りさせて頂いております。
私はホームページを「お客様からお金を吸い上げる為のツール」にはしたくないので、効率が悪いと言われてもこの方法でお仕事をさせて頂いております。
迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめとけ
この話に戻りますが、これは「安物買いの銭失いはよくないよ」との意味です。
当然「迷う理由が値段なら買え」を実行していては破産してしまいますが、本当に心からほしいものなら多少背伸びをしても後悔はしないと思います。
本当に欲しいものとはその人の物差しで決まるものだと思いますので、後悔しない生き方を選択していくと自然と無駄遣いは無くなるのかなと思いました。